○Art Racing、来期に向けてフライング気味の公式発表
来期の活動が微妙であったArt Racingであるが、この度正式に来季に向けた活動を発表した。
チーム代表にはTodyが継続して就任。さらに、来期に向けて監督としてチームを支える。メインスポンサーには映像関係企業であるNiconico堂がつき、パートナーシップ契約を結んだ企業も増えた。気になるドライバーであるが、正式にChikaraが来期の正ドライバーとして発表された。テストドライバーとしてHachiが残留し、Todyも開発に加わるということである。
「今回発表を行ったのは、我々の決意を示すためである。我々はshintaという優秀なドライバーがもたらした大量のポイントによって選手権4位を獲得した。しかしながら、それが我々本来の実力ではないということを理解しているつもりである。そこで、我々はどのチームよりも早く動き出し、今期後れを取った全ての面でトップグループに近づくために最善にして最大の努力をしていく。」
「今回、Chikaraと正ドライバー契約を結んだが、彼にオファーを出したのは我々をMRO JAPANで戦えるチームにしてもらうためだ。彼にシューマッハのような働きを期待したわけではなく、普通のプロとして求められる結果を正しく出してくれることを期待してのことである。」(Tody)
Chikaraは今回の契約に際し、「求められていることは簡単ではないが、ドライバーとして当然の仕事を成し遂げるつもりです。」と答えた。
「マシンもチームの雰囲気も良い。経験的に僕はルーキーとは呼べないから、周囲の目は厳しいということは承知している。その中で、このチームならばやれるんじゃないかという手応えを感じています。まずは、Todyのポイントを上回らないと。(笑)」
マシンは「ATF01」と名称が発表され、「Art racing Try again to Formula」という、Art Racingの再起にかけた想いが込められている。デザイナーのT氏は「AFシリーズが大人しいコンセプトで設計された分、ATFでは最新のトレンドと私の設計思想を融合させた挑戦的デザインに仕上がっている。独創的ではないが、現状でことを急ぐのは良くないということは某メーカーが証明して見せただろう?(笑)」とコメントしている。
「メインスポンサーを獲得できたことで、開発にかけられる予算が潤沢になった。意欲的なドライバーと新設計のマシン、この二つを得て我々は『1ポイントの悪夢』からの脱却を図る。」
なお、二人目のドライバーに関しての発表はなかった。
「現在のところ、様々な条件からドライバーを探してはいるが、残念ながら契約に至るドライバーはいないというのが現状であるし、今のところは接触を図ってきたドライバーもいない。」(Tody)
shinta離脱の影響は確実に大きく、来期はノーポイントもありえると見られるArt Racingに救世主は現れていないようである。Chikaraへの期待がますます大きくなり、それが重圧とならないか、元同僚としては心配である。
(文:MRO SPORT編集部 白井邦彦)











